
羽アリが発生する原因は大きく分けると4つあります。
夜の玄関の外灯に大量に羽アリが発生してビックリしたことありました。
羽アリが大量発生する原因や、発生しやすい場所を特定することで対策も立てやすくなります。
ここでは、何が原因で羽アリが大量発生するのか、どういった場所に発生するのかをわかりやすくお伝えします。
それぞれの特徴をあわせて紹介します。
目次
羽アリが大量発生している! その原因4つ
羽アリが大量発生しているその原因は、4つあります。
羽アリは新たな巣作りをするために、元の巣から飛び立っているのです。
主な原因についてお伝えしましょう。
1.もともと家のどこかに巣がある場合
床下や天井裏などにシロアリの巣があった場合、新たに巣作りをするために羽アリとなり、家の中に大量発生します。
シロアリの寿命は女王アリで約10年と言われています。
毎年のように羽アリが大量発生したり、1年に何度も大量発生するようでしたら、家のどこかに巣があることを疑ってみましょう。
その場合は専門の業者にしたほうがいいでしょう。
2.羽アリは光に反応して集まってくる!
羽アリは夜に活動するものが多く、玄関先の街灯や部屋の中からもれる灯りに反応して侵入してきます。
特に紫外線に反応しやすいので、電灯をLEDに交換したり、灯りがもれないように遮光カーテンなどを設置して侵入を防ぎましょう。
網戸の隙間などからも侵入してきますので、テープでふさぐなど注意を払っておきましょう。
3.近所に公園があったり、山を切り開いた住宅地である
シロアリは木材に含まれるセルロース繊維を餌にしています。
公園には湿気を含んだ土があり餌となる木々もあるので、シロアリの巣があっても不思議ではありません。
山を切り開いたところでは、巣を壊されたシロアリが多く存在しているはずです。
そうしたシロアリが新たな巣を作るために、羽アリとなって大量発生することもあります。
4.湿気が多い家または換気が悪く湿度が高くなりやすい家
シロアリは湿気がある場所を好みます。
ですから、家の床下などの湿気が多い場所に巣を作るのです。
特に田んぼを住宅地にしているところは、地盤が湿気を含んでいるため床下の湿度が高くなりがちです。
設計上換気が悪い住宅やマンションなど密閉された住宅も湿気がこもりやすいので、注意が必要です。
羽アリが発生しやすい場所とは
羽アリが発生しやすい場所には次のようなところがあります。
思いあたるところがあれば、一度点検しておきましょう。
家の床下
家の床下は、ジメジメしていて湿度が高く、シロアリにとっては快適な場所で、餌になる木材も多く使われています。
巣を作るには最適な場所と言えるでしょう。
特に床下が低い家や、過去に床下浸水などの被害にあった家は注意が必要です。
また、廃材などを床下に置いておくと、シロアリの巣になる温床となるので気をつけましょう。
ベランダや玄関
部屋からもれる灯りや玄関灯などに羽アリが集まり大量発生することがあります。
ヒビが入ったコンクリートから侵入して、家の中の壁などに巣を作ることもあるので、鉄筋コンクリートだからといって安心できません。
押入れの中や木製家具の中
押入れの中は湿気がこもりやすいので、羽アリが発生することもあります。
シロアリの種類でアメリカカンザイシロアリは、外来種で木材家具に巣を作るので注意しましょう。
その他、玄関の下駄箱裏側、ダンボールの中、風呂場、天井裏などにも発生しますし、窓や網戸に張り付いていることもあります。
目につきにくいところもありますが、時々は点検するよう心がけましょう。
羽アリとシロアリの違いの見分け方
羽アリは元の巣から遠く離れた場所に移動するために羽が生えたものです。
シロアリに羽が生えたものが羽アリなのですが、クロアリにも羽アリがいますので、シロアリとクロアリそれぞれの特徴について紹介します。
シロアリの特徴
胴体:くびれがなく寸胴
羽:4枚とも大きさが同じで、羽が外れやすい
触覚:真っすぐ伸びている
発生時期:春先から梅雨時期
クロアリの特徴
胴体:頭、胸、腹にくびれがある
羽:下の羽が上よりも小さくて、羽が外れにくい
触覚:くの字に曲がっている
発生時期:夏場以降
このように、シロアリとクロアリには、はっきりした違いがあります。
違いを覚えておけば、簡単に見分けることができるでしょう。
シロアリは家の中の木材を食い荒らすので、シロアリの羽アリが大量発生すると駆除が必要です。
クロアリは直接被害をもたらすことはありませんが、シロアリを餌にしていることもあります。
羽アリの大量発生がクロアリであっても安心はできないのです。
羽アリが大量発生する原因がわかれば、羽アリ対策も適切なことができます。
発生しそうな場所も定期的に点検することによって、大量発生を未然に防ぐこともできるでしょう。
個人ではできない大掛かりな対策は、専門の業者に依頼したほうがいいでしょう。