車の雪対策!雪の落とし方はどうすればいい?

冬になると、車で出かけたいのに、車に雪が積もって出られない!というような経験はありませんか?

雪の多い北国の人なら、車の雪対策も万全かもしれません。
しかし、滅多に雪が降らない地域の人は、スタッドレスタイヤやチェーンの準備はしていても、車の雪かきの準備までしっかりできている人は少ないのではないでしょうか?

私が住んでいる地域も、雪が降るのは1年に1~2回程度。

車に雪が積もっていたら、出かけることをあきらめたこともあるほど、なんの準備もしていなければ、知識もありませんでした。

そこで、雪に慣れていない人でもできる、車の雪の下し方から、注意点、雪下しに便利なグッズなどをご紹介します。

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車に雪が積もった時の落とし方は

車に雪が積もっている場合、一番に確認してほしいのが、マフラーに雪が積もっていないかです。
排気ガスが出るマフラー部分に雪がついてたり、ふさがっていると、ガスが車内にたまって、一酸化中毒を起こす危険性があります。

雪が多い時は、最初にマフラー部分をチェックするようにしてください。

そして、車の雪は必ずすべて落とすようにしましょう。

よく、ガラスの雪だけ落として、天井に雪が乗ったまま走っている車をよく見かけます。

しかし、ブレーキを踏んだ時に、天井の雪がフロントガラスに落ちてきて視界が遮られることもあります。
とっさのことでパニックにもなりますし、雪の量が多いと、ワイパーで落とすこともできず、事故を起こす可能性もあって大変危険です。

また、フロント・リアのライト周りに雪が残っていると、ウインカーが見えにくくなったり、明るさが足りなくて危険です。
ボンネットの雪が落ちてきて、ライトがふさがれる可能性もあります。

車の雪は、ガラスだけではなく、天井、ライト周り、ボンネットも含めてすべて落とすようにしましょう。

 

車の雪の落とし方

雪を落とすとき、ブラシやほうきなどがあれば、先端に毛布など厚めの布をまくと良いですが、ない場合は素手で落とします。

  1. マフラー部分が雪でふさがれていないか確認する
  2. ドアの周りの雪を落とす
  3. ドアの周りに雪が積もっていると、ドアを開けられません。
    ドアの上の部分の雪を払っておくと、開けたときに雪が座席に落ちる心配もありません。

  4. エンジンをかけてエアコンをつける
  5. エアコンは、フロント・リア共にデフロスター機能を使います。
    温度は高めに設定して、車内をあたためることで、車体があたたまり、凍った雪がやわらかくなって、雪を下しやすくなります。
    ※デフロスターとは、直接温風をフロントガラスに当てて、高い温度で曇りを取る機能のことです。

  6. ワイパーをたてる
  7. 雪に埋もれてワイパーが隠れていると、作業しているときに道具などがひっかかり、ワイパーが壊れることもあります。
    凍っている場合は、無理にはがそうとせずに、ぬるま湯を少量流して雪を溶かします。

  8. 天井、フロント・リアガラス、ライト周り、サイドの雪を順にすべて落とします。
  9. ブラシなどを使う場合は、ボディに傷がつかないように、ブラシなどが直接当たらないように気をつけましょう。


雪を落とす時に気をつけたいのは、車の前や後ろに雪を落とすと、車を動かせませんので、必ず車の横側に落とすようにしましょう。

 

フロントガラスががちがちに凍っている!その時の対処方法は?

フロントガラスががちがちに凍っている場合、絶対にやってはいけないのは、熱湯をかけることです。
ガラスに熱湯をかけると、ガラスが割れてしまう可能性があります。

また、ぬるま湯や水をかけても、外気温が低いと、再凍結することもあります。

ただ、ワイパーを動かしながらぬるま湯をかけると、簡単に雪も落とせて、再凍結も防止できます。

一番のおススメの方法は、エアコンの設定温度を上げて、デフロスター機能を使って、フロントガラスをあたためてから、ワイパーを動かす方法です。

10分ほどでフロントガラスがあたたまって、雪を落としやすくなりますよ。

時間がない時などは、クレジットカードなどでガラスをこすると効果的に雪を落とせます。
ガラスに傷がつかないように、気をつけてこすりましょう。

 

フロントガラスが凍らないための対策は?

時間がない時に、雪を下す作業をするのは大変ですよね。
前もってガラスが凍らない準備をしておくと、スムーズに作業ができます。

フロントガラスの凍結防止には、屋根付きのガレージに入れておくことが一番ですが、屋外にガレージがある人はどうにもなりませんよね。

そんな場合は、フロントガラス凍結防止カバーやシートをつけることをおススメします。
風で飛ばされないように、ミラーに引っ掛けられるものや、ドアに挟めるものなど、いろんな種類があります。

また、撥水剤(ハッスイザイ)をぬっておくと、簡単に雪を落とすことができます。

両方ともホームセンターやカー用品店、ネットなどでも購入できます。

寒い夜は、ワイパーを立てておきましょう。
ワイパーを寝かしたままだと、フロントガラスにくっついたり、雪に埋もれてしまいます。
無理にはがすとワイパーの破損につながりますので、最初から立てておくことをおススメします。

そろえておくべき雪の対策グッズ4つ

雪の多い地域ならともかく、滅多に雪が降らない地域では雪の対策グッズをそろえている人は少ないかもしれません。

しかし、雪に慣れていないからこそ、雪対策グッズがあるとスムーズに作業ができます。

氷解スプレー

毎回エアコンであたためる方法は、時間もかかりますし、環境にも良くない、ご近所にも迷惑になりますよね。
氷解スプレーがあれば、あっという間に雪や氷を溶かして、手でも簡単に雪を落とすことができます。

フロントガラス凍結防止カバー・シート

フロントガラスの凍結を防げます。夏には強い日差しを防げるので、ひとつあると便利かもしれませんね。

スノーブラシ・スノースクレイパー

スノーブラシは雪を落とすのに使われ、スノースクレイパーはプラスチックやシリコン製のヘリで、氷をけずることができます。
伸縮性があったり角度が変えられるものもあり、作業がとてもしやすくなります。
ブラシとスクレイパーがセットになっているものもあって、大変便利です。

防寒テムレス

内側は裏起毛で保温性が高く、手がむれないゴム手袋です。
手が冷えてしもやけになったり、手袋が濡れることもなくなりますよ。

雪対策グッズをそろえなきゃと思っていても、ついつい先延ばしになって、急な積雪で困るようなことのないように、本格的なシーズンが始まる前に、そろえておきたいですね。

備えあれば憂いなし!

地震対策と同じです。

 

雪で車がサビる?その理由とは

雪がよく降る地域だと、マフラーや車の下回りがサビてしまうことがよくあります。
これは、道路の雪を溶かすための融雪剤や凍結防止剤をたくさん撒くためです。

融雪剤や凍結防止剤の主原料はナトリウム(塩)なんです。

塩は水分と共に鉄に付着すると、急速にサビてしまいます
雪や雪解け水などで、塩が巻き上げられてボディに付着し、マフラーや車の下回りがサビやすくなるのです。

対策としては、走り終わった後に、車のボディについた塩分を洗い流すことです。

高圧洗浄機があれば簡単に洗い流せます。
スノボなど雪の多い地域や、海に行く機会の多い人は、用意しておくと便利です。

ディーラーによってはサビ止めのコーティングをしてくれるサービスもあります。

 

アイドリングで一酸化炭素中毒に注意!

一酸化中毒というと、ガスや石油を使った暖房器具を思い浮かべると思いますが、実は車の中でも一酸化炭素中毒は起きるのです。

雪でマフラーがつまっていたり、ふさがれた状態で、窓をしめきってアイドリングをしていると、排気ガスを排出できなくなり、車内に排気ガスが逆流して、一酸化炭素中毒を起こす危険性があります。

必ず、マフラーが雪で覆われていないか、かかっていないか、よく確認しましょう

雪を下す作業の前に、エンジンをかけて、デフロスター機能を使ってフロント・リアガラスをあたためますが、もし、あたたまるまで車内で待っている場合や、作業中車内に人を乗せる場合などは、窓を少し開けて換気をしましょう。

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朝起きて窓の外を見ると、一面雪景色だとテンションが上がるのは私だけでしょうか?
しかし、車に乗りたいときに、車が雪で覆われていると、本気で困ります。
慣れていないと、車の雪を下す作業はとても大変で、時間もかかりますよね。

滅多に降らないからこそ、たまに雪が積もったときに困らないように、完璧でなくても、自分に合った雪対策グッズをある程度準備しておくことは、とても重要です。

タイヤをスタッドレスタイヤに変えるタイミングで、雪対策グッズを車のトランクに入れておくと、出先などで急な積雪にも対応できていいかもしれませんね。

雪の日の運転には十分注意して、いつも以上に安全運転を心がけるようにしてください。