
衣替えの季節、かさばるダウンジャケットを保管するスペース悩みますよね!
押し入れに入れるために、衣類圧縮袋で布団のように圧縮しても大丈夫なのでしょうか?
実は圧縮袋で保管するのは良くないのです。
せっかくのダウンジャケットがクタッとなってしまいますよ!
クローゼットのスペースも考えながら、ダウンジャケットの正しい収納の方法を紹介します。
目次
ダウンジャケットの保管方法はどうすればいい?
ダウンジャケットは、ハンガーにかけて日光の当たらないクローゼットなどに収納します。
羽毛は虫がつきやすいので、クローゼット用の防虫剤も使います。
かさばるので、たたんだり、丸めたりして保管したいとつい考えてしまいますが、空気をふくませた状態で吊るして保管するのがベストです。
周りの衣類におしつぶされないよう、ゆったりとしまえるスペースを確保したいですね。
ビニールのカバーなどはかけないで、できるだけ高い位置に吊るして保管します。
中のダウンが寄らないように、ハンガーは厚みのあるしっかりしたものを使います。
では、収納スペースの都合など、やむを得なくたたんで収納したい場合は、どうしたらよいでしょうか。
その場合は、たたんでから購入時に入っていた袋などに入れて収納します。
ダウンコート用の不織布でできた軽圧縮袋は、袋のままクローゼットにかけておけるものもあります。
軽圧縮袋は、掃除機で空気を吸いだして圧縮するものとは違い、押し込んで小さくまとめる袋です。
収納袋は、100均で買える不織布のバッグなどでも代用できます。
カビの原因になるので、ビニールの袋はNGです。
収納した袋には、防虫剤を入れておきましょう。
袋のほかにも、ひろがらないように紐で結わえておいたり、風呂敷でつつんでおいてもよいと思います。
ダウンジャケットのたたみ方
まず、フードなど、取り外せるものは外します。
平置きにして、フロントのファスナーを閉じます。
薄手のものなら袖を前に折り曲げ、厚手なら袖を前でクロスさせます。
襟から裾へくるくる巻いていきます。
厚手で巻けないものは、裾から身丈を半分にたたみます。
コンパクトにした状態で、袋などに収納します。
次のシーズンに出した時に、変なシワがついたりしにくくなりますよ。
ダウンジャケットの保管に圧縮袋を使う場合は?復活方法
掃除機で空気を吸いだす圧縮袋は使わないでください。
平たく圧縮すると、生地はシワシワになり、ダウンはつぶれて、フェザーの羽の軸は折れてしまいます。
また、羽毛の軸が生地を突き抜けたりするので、生地も傷みます。
たたんで押し込むタイプの軽圧縮袋なら、大丈夫です。
ダウンジャケットには、ダウンが70~95パーセント使われて、残りはフェザーやポリエステル綿が占めています。
【ダウン】
水鳥の胸に生えている羽毛(うもう)で、軸はなく、ふわふわしています。
【フェザー】
水鳥の背中の羽で軸があります。
ダウンは撥水性が高く空気を含みやすいのですが、つぶれたときに元の大きさに戻る力が弱いので、回復の早いフェザーが混ぜられています。
圧縮袋に保管して、ダウンがつぶれてフェザーが痛んでしまった場合、完全に復活させるのは難しいと思われます。
水洗いのできるものについては、一度洗って大体乾かしてから、回転式の乾燥機に入れてみましょう。
ダウンがほぐれて空気が入れば、元の状態に近づくかもしれません。
水洗いは、袖まで完全に裏返してから行ってください。
乾燥機は、低温で5~10分程度で様子をみましょう。
ちなみに、布団の場合、ダウンが50パーセント以上のものを羽毛布団、フェザーが50パーセント以上のものを羽根布団といいます。
布団も同じく、密閉する布団圧縮袋は使えません。
カナダグースやモンクレールなど高価なダウンジャケットの場合は
一生着続けたい高級なダウンジャケットは、たたんでの収納は避け、ハンガーで吊るしておきましょう。
高品質なダウンジャケットは通気性がよいので、湿気もよく吸う性質があります。
周りの衣類との隙間を開けて、風通しを確保しましょう。
できれば、定期的に風通しのよいところで陰干しすると、湿気対策になり安心です。
カナダグースも、モンクレールも、ダウンの品質とデザイン性で一流を誇る、指折りのメーカーのひとつです。
長年愛用できる製品ですから、心をこめてお手入れしたいですね。
かさばるダウンジャケット預けることができる?
家での収納がむずかしければ、来シーズンまで預けることもできます。
クリーニングと保管をセットで頼めるところなら、ダウンジャケットに良い環境で預かってもらえます。
かさばるからこそ、預ける方がスペースの有効活用ができますよ!
しかもダウンも800円~保管できます。
湿気の管理もしっかりおこなっているので、押入れに入れてカビてしまったという心配もありませんね!
シーズンオフのダウンジャケット、かさばって場所をとりますね。
十数万円もする高級なものなら、長年着続けるために、がんばってクローゼットにゆったりとしたスペースをとってあげましょう。
そこまで気を遣わなくても、という場合は、小さくたたんで100均でも買えるような不織布のバッグなどに防虫剤といっしょに押し込んでおいても大丈夫です。
ただ、衣類用の圧縮袋は絶対にNGです。
中のダウンも生地も痛んでしまい、復活させられません。
収納スペースの問題を解決するために、クリーニングと保管をセットで請け負ってくれるサービスを利用するのも良いと思います。
クローゼットのスペースが空くだけでなく、ダウンにとっても良い環境が得られるでしょう。