お盆の迎え火のやり方を紹介!

お盆には「迎え火」を焚いてご先祖様の霊を迎えますが、なじみが薄くてやり方がわからないですよね。

集合住宅などが増えて、昔ながらのやり方ができなくなってきたことも多いでしょう。

むずかしいことではないので、今年のお盆には是非やってみてください。

マンションやアパートで火が焚けない場合は、代わりに提灯(ちょうちん)を灯してもよいですね。
では、お盆の迎え火と送り火のやり方をみておきましょう。

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お盆の迎え火のやり方どうすればいい

13日の夕方に、家の門口で、地面に置いた焙烙(ほうろく)の上でおがらを燃やします。
お盆は、7月13日から16日の地域と、8月13日から16日の地域があります。
ご自身の地域を確認してみてくださいね。

必要なもの
・焙烙(ほうろく) 素焼きの平たい土鍋
・おがら      皮をはいだ麻の茎


おがらは、お盆の時期に盆棚の飾り物などといっしょにスーパーでも売られています
焙烙も、お盆の時期ならばスーパーで買えるでしょう。

仏壇屋さんでは、いつも買えると思います。

全国的にはおがらを燃やすのが一般的なようですが、私の住む地域では、おがらよりも松の木のほうがよく売られています。
20cmくらいのものが束になっています。

白樺の木を燃やす地域もあるようです。

というわけで、私は松の木しか燃やしたことがないのですが、新聞紙などに火をつけて松の木の下におくと、火をつけやすくなります。

おがらだと、もっと簡単に火がつくかもしれません。

火がついてしまえば、結構勢いよく燃えますので、風があるときなどは、十分注意してください。
周りに燃えやすいものを置かないように気をつけましょう。

市街地などでは、水を入れたバケツは必須です。
火を燃やしたあと、焙烙が非常に熱くなっています。

完全に火を消したことを確認したら、焙烙の片付けは翌朝にした方がいいかもしれません。
迎え火の直後にお子さんが気をきかせて素手で「お片付け」をしないように、気をつけてあげてください。

火を焚くことが難しいお宅は、玄関先や窓辺に盆提灯を灯しましょう。
ろうそくを使わない電池式の提灯も使われるようになってきました。
風があるときなどは、電池式だと安全ですね。

日が暮れて、盆棚の提灯を灯す頃まで点けておくといいと思います。

 

お盆の送り火の期間はいつ?

送り火は、お盆の明ける16日にします。
15日にする地域もあるようです。

ご家庭の都合で15日になっても、大丈夫です。
やり方は迎え火と同じです。

迎え火をしたところと同じ場所で火を焚きます。

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送り火をする時間帯はいつが良いの?

送り火も、一般的には迎え火と同じく夕方にします。
でも、いろいろな都合で午前中や、午後早めになったりしてもかまいません。

13日にお迎えしてから気持ちよく家で過ごしていただいたのですから、お戻りいただく時間が多少早くなっても、ご先祖様には満足していただけると思います。

 

送り火や迎え火とは?その由来は?

ご先祖様の霊をお迎えするのが「迎え火」で、戻って行かれるのをお送りするのが「送り火」です。
迎え火は、ご先祖様の霊が帰ってくるときの目印になります。

迎え火の煙にのって、ご先祖の霊が帰ってくるともいわれています。
送り火は、お見送りをするために焚くものです。

もともとは、迎え火はお墓で行うものでした。
まずお墓参りをして、お線香をつけたろうそくの火を提灯に移して家まで運んできたのです。
お墓からご先祖様をお家へ連れて帰ったのですね。

送り火のときは、玄関先から提灯に火を灯して、墓前までお連れしていました。

お墓が近くにある場合は、今でもそうしているお宅もあるかもしれません。
今は、お墓が近くにないお宅が多いので、家の門口や玄関先で目印の火を焚くようになったのですね。

お盆には、盆棚に
 キュウリの馬
 ナスの牛

を飾ります。
キュウリやナスにおがらを挿して、四本の足にしています。
送り火のときに、この馬と牛をいっしょに燃やします。

ご先祖様が乗って帰るともいわれています。

 


 

 

お盆は、7月13日から16日の地域と、8月13日から16日の地域があります。
もともとは旧暦の7月だったのですが、明治6年の新暦採用以降、8月に行う地域が多くなりました。
新暦の7月15日頃は、農業をしている人々にとっては農作業の繁忙期だったのです。

それで、8月に「ひと月遅れのお盆」をするようになったようです。
養蚕の都合で8月23日に「ひと月十日遅れのお盆」となる地域もありますが、多くは、7月か8月の13日からお盆になります。

13日を「盆の入り」「迎え盆」といい、16日を「盆明け」「送り盆」といいます。
14日、15日は、「中日(ちゅうにち)」で、法要などの儀式を行います。

13日にお墓参りや「迎え火」をしてご先祖様をお迎えし、16日でお送りするまで家でもてなすのですね。
「迎え火」「送り火」に必要な“焙烙”や“おがら”は、スーパーで手にはいります

ご先祖様を大事にする心は、後世に伝えていきたい伝統のひとつだと思います。
今年のお盆からは、是非、火を焚いたり提灯を灯したりして、ご先祖様をお迎えしてさしあげてください。

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