アシナガバチの巣の駆除方法を徹底紹介

アシナガバチの巣、業者に頼まずに自分で駆除をしても大丈夫でしょうか。

アシナガバチは、スズメバチと違って攻撃性も低いし、刺されたときの毒もそれほど強くありません。
巣が小さければ、十分注意しながら、自分で駆除できます

でも、巣が大きくて働きバチがたくさんいるようなら、自分で駆除するのは避けましょう。
毒性は強くありませんが、刺されればかなり痛いし、腫れます。
つつじの藪の中にアシナガバチの巣ができていて、わからないまま触れてしまい刺されたことがあります。

アシナガバチの仲間はおとなしい性質なのですが、セグロアシナガバチやキアシナガバチは、コアシナガバチなど他のアシナガバチに比べて攻撃性が強いので注意が必要です。

ここでは、巣を駆除する方法や、注意点を確認していきます。
準備を万全にして、安全に退治しましょう。

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アシナガバチの巣の駆除方法は?スプレーは何がいいの

夕方、日暮れの頃、巣に蜂用のスプレーを噴射します。

巣の表面にいるハチをめがけて噴射するのですが、真下からかけるとハチが落ちてきて危険です。
斜め下から噴射するよいでしょう

この時、巣にいるハチは一斉に飛び立ちます。

それでもめげずに最低でも10秒くらいは噴射し続けてください。
ハチは薬剤に弱く、スプレーがかかったハチは死にます。

スプレーを逃れたハチが攻撃してきても噴射を続けたいのですが、実際そうなったら、噴射し続けるのは困難かと思います。
ですから、自力で駆除できる巣の大きさは数センチ程度で、ハチの数が数匹の場合まででしょう。

全てのハチをスプレーで一気に攻撃できる程度までが限界だと思います。

スプレーは、市販のハチ専用のものを使います。
一般的な虫除け・殺虫剤でもピレスロイド系の成分が含まれているものが多いので有効ですが、ハチ専用のものなら遠くまで噴射出来るので、巣にあまり近づかずに済みます。

スプレーが当たれば、すぐにハチは動かなくなるので、全部のハチの動きが止まったことが確認できれば完了です。
棒などで巣を下に落としておきましょう。

死んだハチも、触れると毒針がとびだしてくるので、素手で触らないでください。
ヒバチがあると回収が楽になりますよ。

翌朝、ハチの死骸と巣を、袋などに入れて処分してください。

ハチが2~3匹で、まだ作り始めの小さな巣の時は、さほど重装備をしなくても大丈夫ですが、働きバチが数匹いるなら、服装にも気をつけなければなりません。
ハチを刺激しないように、白っぽい服を着ます。  

黒い色は、ハチの攻撃性を誘発します。
肌は露出せずに、襟や袖口がつまったものを着ましょう。

頭も黒いと狙われるので、白っぽい色の帽子をかぶります。
ゴーグルで目も護った方がよいでしょう。
ただし、駆除にここまで気を遣わなければならない大きさの巣ならば、自分ではやらないことをお勧めします。
巣の大きさが12cmにもなるようであれば、要注意です。

 

アシナガバチの駆除するのに適した時間帯は?夜は危険

ハチがほとんど巣に戻ってきた後の夕方以降が、一網打尽にするチャンスです。
昼行性のハチは夕暮れ以降に動きが鈍くなるので、巣の駆除は夕暮れから夜間にするのが適切なのです。

でも、あまり暗いとハチが向かってきても見えないので、日没前の夕暮れ時、または早朝がよいと思います。
夕方に行う場合、作業に手間取って暗くなってしまっては危険です。

自力で駆除する場合は、素早く駆除できる「巣が小さいうちまで」としてください。
また、駆除の際に懐中電灯などを使うと、明かりに向かって飛んでくることがあります。
完全に日が落ちないうちに作業しましょう。

スマホの明るい画面なども危険です。

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アシナガバチの巣の駆除した後で気をつけることは

「戻りバチ」といって、駆除したときに遠出をしていたハチが戻ってくることがあります。

その数は駆除した巣の大きさにもよりますが、数日は近くを飛び回る可能性もありますので、気をつけてください。
戻りハチを退治する必要はありません。

そのうちいなくなります。
アシナガバチの場合は、駆除したときに女王バチが留守をしていると、戻ってきてまた同じ場所に巣をつくることもあります。
巣のあった付近に一般的な殺虫剤で良いのでスプレーしておきましょう。

毎年同じところに巣をつくることも多いので、巣をつくりはじめる4月後半くらいから6月くらいまで、定期的にスプレーしておくとよいでしょう。

 

アシナガバチの退治にペットボトルを使う方法

ペットボトルに誘引剤をいれてハチを捕獲する方法が一番有効なのは、女王バチが一匹で巣をつくりはじめる3月末~5月頃です。
女王バチを捕らえてしまえば、巣がつくられることを防げます。

巣がつくり始められている時期なら、巣の近くにペットボトルの捕獲器をしかけ、働きバチをあらかじめ何匹か捕獲しておくと、巣の駆除が楽になります。

 

ペットボトルの捕獲器の作り方

用意するもの

・2Lほどの大きなペットボトル
・誘引剤  酒:酢:砂糖(2:1:1)を合わせて200~400mlほど
・ペットボトルを木などにくくりつけるための、ひも


作り方

  1. ペットボトルの半分より上に、H型の切込みを四方にいれます(縦横2cmくらい)
  2. H型の切込みの上部を外に、下部を内部に折り込みます。
  3. 誘引剤を入れて蓋をします。
  4. 子供やペットが触らないように、庭木などの2メートルほどの高さの位置に吊るします。

この捕獲器には、スズメバチや、他の昆虫も入ります。
虫でいっぱいになると、捕らえた虫を溺れさせることができないので、誘引剤の補充や捕獲器の交換をしてください。
いずれの作業も、夕方から明け方までの、ハチが活動していない時間帯に行いましょう。

 

アシナガバチの巣を駆除を依頼した場合の相場の料金はどのくらい

ハチの巣の駆除を業者に依頼した場合、ハチの巣の大きさや、巣の位置で料金が変わってきます

ハシゴなどを使わずに作業できる場合で、6月ぐらいの巣の大きさであれば、およそ1万円前後です。
7月、8月になると、巣もどんどん大きくなってきますので、2万円弱ぐらいまでになるかもしれません。

さらに高所の作業となると、追加で数千円かかります。
スズメバチの場合は、さらに数千円かさみます。

昨夏7月に、我家の垣根の中にバレーボール大のコガタスズメバチの巣を発見して大騒ぎになりました。
車で1時間ほどのところから来てくれた専門業者さんが、完全防備態勢で駆除してくださり、2万5千円でした。

作業が朝8時頃で、すでに働きバチが多く外に出ていたとみえて、戻りバチも多かったのですが、作業後1時間ほど、戻りバチを網でつかまえていてくれました。
作業の様子を見ていて、自力では全く不可能であることを実感しました。
アシナガバチでも、巣が大きくてハチが多数の場合は、専門業者に依頼した方が良いでしょう。

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アシナガバチは5月末頃女王バチが一匹で巣づくりしている時には特に攻撃性がありません。
できればこの時期に巣を見つけて駆除してしまいたいものです。
ハチが1~3匹なら、夕方にスプレーを数秒噴射するだけで済みます。
私は毎年数回やっています。

働きバチが羽化していくにつれて攻撃性が増していき、7月8月には被害が多くなりますが、アシナガバチはスズメバチと違って、それほど危険な存在ではありません。

庭の植物にとっては益虫なので、人間が触れるおそれが絶対にない場所にある巣なら、そのままにしておく、ということもあり得ます。
軒下など、巣をつくられて困るところには、あらかじめ殺虫剤をスプレーしておくと、よいですね。
巣が大きいときや、スズメバチの場合は、大変危険なので絶対に自分では駆除しないでください。

ハチに刺される事故の多くは、自分で巣を駆除しようとしたときに起きるものです。
安全を買うと思って業者に依頼することを強くお勧めします。