
熱中症にはビールなどのアルコールで水分補給してもいいの?
お酒では熱中症対策には効果がないって聞いたけど、本当なのでしょうか。
今度友達とバーベキューをしに出かけるんだけど、炎天下でお酒を飲んでも大丈夫かなぁ・・。
熱中症対策には、帽子を被ったりこまめな水分補給が必要ですよね。
そして、暑い日が続くと、やっぱりビールが恋しい・・・。
そこで、熱中症対策でアルコールを飲んでいいのか?
また、気をつけるべき事などを紹介していきます。
目次
熱中症対策でアルコールを飲んで大丈夫?
はっきり言ってしまえば、熱中症対策でアルコールを飲むのはNGです。
熱中症の自覚症状がある場合はなおさら、飲んではいけません。
熱中症にアルコールがだめな理由
ビールなどのアルコールを飲んでる時って、普段より頻繁にトイレに行きたくなりませんか?
アルコールには利尿作用があるので、おしっこが近くなってしまうのです。
でも、アルコールも沢山飲めば水分補給してることになるんじゃないの?
いえいえ、飲めば飲んだ分多く利尿作用が働き、逆に水分を体内から排出してしまいます。
すなわち、熱中症対策に効果がないどころか、熱中症を招く原因になってしまうのです。
野外でのアルコール摂取は、水分が奪われる上に、太陽の下で汗をかくのですから危険ですよね。
さらに、めまいがするなどの熱中症の疑いある場合、そこにアルコールを摂取してしまえば、症状が悪化してしまう可能性があります。
熱中症にはアルコールは天敵です。
そして、熱中症の他にもアルコールが原因で体内異常が起こる危険性もあります。
アルコールを摂取しすぎるとどんなことが起きる
熱中症にはアルコールは危険です。
体内の水分が奪われ、その原因を作ってしまいます。
例え熱中症にならなかったとしても、飲みすぎてしまうと吐き気や二日酔いなど、とても苦しい思いをしてしまいますよね・・・。
さらに、過激に飲み続けると恐ろしい病気を招くこともあります。
アルコールが原因によって起る症状・病気を、体の部分ごとに見ていきしょう。
・肝臓:肝硬変や脂肪肝
・神経:抹消神経症、手や足のふるえ、痛風
・心臓:心筋症、高血圧、心拍数の上昇
・食道:食道がん、食道炎
・胃腸:胃腸がん、胃炎、大腸がん、小腸炎
・脳:脳梗塞、認知症、大脳萎縮、小脳障害、記憶障害など
一例をあげましたが、アルコールが原因の症状・病気は、まだまだ多く存在します。
お酒が好きなのは私も同じなのですが、一度病気になると、その恐ろしさを実感することになります。
確かに、ストレス解消や仕事上の付き合いで、ついつい飲みすぎることもあるかと思いますが、病気になってから後悔することになるので、充分に気をつけましょう。
熱中症の時に飲まない方が良い飲み物は?
「頭がクラクラして、熱中症な気がする・・・水分補給をしなきゃ。」
ちょっと待ってください。
水分補給とは言っても、それが逆効果になってしまう飲み物があります。
ここで、熱中症の時に飲まない方が良い飲み物を紹介していきます。
アルコール類
- ビール
- 缶チューハイ
- ウィスキー
- ワイン
- 焼酎
- 日本酒
他、アルコール類全般は飲まない方が良いでしょう。
体内から水分が排出されやすくなり、脱水症状を悪化させます。
糖分が多く入っているジュース
ジュースで糖分を取りすぎると、空腹感が損なわれ、夏バテを引き起こす原因となります。
その為、熱中症の悪化に繋がる恐れがあります。
スポーツドリンクなどで水分補給をしましょう。
コーヒー
コーヒーにも利尿作用が強く働きますので、こちらも脱水症状の悪化の可能性があります。
また、ミルクや砂糖が沢山入っているものだと、糖分を過剰に摂取してしまうので熱中症対策には良くありません。
どうしてもアイスコーヒーしか手元に無い場合は、少量ずつ飲んで喉を潤す程度にしておきましょう。
しかし、適度な糖分も人間の体にはもちろん必要で、適量であれば熱中症対策になるという見解もあります。
ただし、過度な摂取をしないように心がけることをお勧めします。
飲まない方がいい飲み物はわかったけど、他には具体的に気をつけることはあるのでしょうか?
熱中症の時に気をつけること5つ
ここでは、熱中症の時に気をつけるべきことを、5つ紹介していきます。
もしもの時の為に、予備知識をつけておきましょう。
脱水症状に気をつける
こまめな水分補給をしましょう。
水を飲まないでおくと、脱水症状がますます進み大変危険です。
奪われてしまった体内の水分を、水やスポーツドリンクで補いましょう。
日陰に移る
気温が高い日に太陽の熱を直接浴びるのは、非常に危険です。
あらかじめ帽子を被っておくことが重要ですが、立ちくらみなどの熱中症の症状が出始めたら、すぐに日差しの当たらない日陰や、冷房の効いた建物の中へ移動しましょう。
冷却グッズを用意する
「冷えピタ」などの、おでこに貼り付けて熱を冷ますタイプや、服の上からでも使える、冷却スプレーなどがドラッグストアやネットショップで購入できます。
熱中症の時はもちろん、熱中症予防に役立つアイテムですので、あらかじめ用意しておけば心強いですよね。
服装
体の熱を放出しやすい服を着ましょう。
例えば、メッシュ素材のTシャツなど効果的です。
また、頭を日射から守るために帽子を被ってくださいね。
黒いシャツなどは日射を吸収しやすいので、避けた方が良いでしょう。
家の中でも熱中症になる!?
実は、家の中に居ても熱中症になる可能性があります。
お家の2階へ上がった際、1階に居る時よりも蒸し暑く感じますよね。
日差しが2階部分を熱し、また暑い空気が上に溜まっている為、室内温度は下の階よりも高めです。
熱がこもった室内では、頭がクラクラしたり、吐き気をもよおす危険性があります。
窓を閉め切っていた状態だと、なおさら危ないですよね。
クーラー、扇風機などをつけて、時には外の空気を入れるなどをして、部屋の温度環境を整えましょう。
熱中症対策にアルコールを飲んではいけません。
利尿作用が働き、体内から水分を奪ってしまいます。
熱中症時にアルコールを摂取すると、症状が悪化してしまう恐れがありますので、やめておきましょう。
熱中症の他にも、アルコールの過剰摂取は様々な病気のリスクがあります。
特に夏はビールがおいしい季節ですが、お酒は適量にして飲みすぎないようにしてくださいね。
アルコール類、甘いジュース、コーヒーは熱中症時にはとってはいけません。
ジュースには多くの糖分が含まれ、コーヒーには利尿作用が強く働きます。
水分補給には水や適量のスポーツドリンクを飲みましょう。
こまめな水分補給はもちろんのこと、冷却グッズを用意したり、熱を逃がしやすい服装をするなど、普段から熱中症対策を心がけてください。
家の中でも油断はできません。
クーラーなどをつけたり、外の空気を入れるなどして、室内の温度調節をしましょう。
夏は野外でのイベントが盛りだくさんですが、しっかりと対策をした上で、存分に楽しみたいですね!