柿の木にいるあの毛虫の駆除方法は?

夏、柿の木に毛虫を見つけることがあります。

すぐに駆除したいのですが、うっかり触ってかぶれても困りますよね。

毛虫を安全に退治して、柿の木を害虫から守るために必要なことを考えていきましょう。

葉が食い荒らされていたり、糞が落ちていたりすることで気が付きますが、その時にはすでにかなりの数の毛虫が繁殖していることがあります。
放っておけば、木もダメージを受けますし、毛虫は人間にとっても危険です。
また、他の庭木にも影響してきます。
ここでは、柿の木につく毛虫の駆除と予防について紹介します。

 柿の木にいる毛虫を駆除したい

毛虫を駆除する方法で一番一般的なのは、殺虫剤の散布です。
毛虫の成長の段階によっては、殺虫剤を使わずに退治できる場合もあります。
それぞれみていきましょう。

 

葉の裏などに卵や集団の毛虫を見つけた場合

孵化(ふか)したばかりの幼虫は、葉の裏や、糸を張り巡らせた巣の中に集団でいます。

葉ごと摘み取るか、枝ごと切り取って焼却してしまいます。

または、袋などで密閉して、毛や卵が飛び散らないように処分してください。
作業するときは、園芸用の厚手のゴム手袋などを必ず着用してください。

布製の軍手ではなく、ゴム製のものがおすすめです。
毛虫は毒をもつ場合もあるので、素手での作業は危険です。
卵の殻にも毒針が残っている場合があります。

 

幼虫が個体で(一匹ずつ)活動している場合

木全体に拡がっている可能性があります。

早めに有機リン酸系のオルトランやスミチオンなどの薬剤を、蓄圧(ちくあつ)式の噴霧器(ふんむき)で散布しましょう。

柿の木1-2本のみの場合などは、噴射ノズルのついた毛虫用の殺虫剤でもよいでしょう。

薬剤の使用説明書をしっかり読んでから作業してください。

薬剤や噴霧器は、ホームセンターなどで手に入ります。

噴霧器は、庭木用であれば2~3千円のもので十分です。
殺虫剤が肌についたり吸い込んだりするのを避けるため、風のない日に、肌を露出しない服装でマスクをして作業します。

死んで落ちてきた毛虫の片付けを容易にするため、下に新聞紙などを敷いておきます。
死んだ毛虫も素手で触らないように気をつけてくださいね。

 

刺されると痛いあの毛虫の正体は


柿の木につく毛虫は、イラガ、カキノヘタムシガ、アメリカシロヒトリなどが考えられます。

なかでも、イラガの幼虫(毛虫)は毒をもち、刺した棘から毒液を注入します。
刺されたときの痛さはかなりのもので、電撃が走るような痛さともいいます。
イラガは葉の裏に、一度に20~30個の卵を産み付け、卵は一斉に孵化(ふか)します。

孵化の時期に見つけると、葉の裏にびっしりと幼虫がいます。
幼虫がみられるのは7月から10月で、毒をもつ肉質の緑色の棘で覆われています。

食欲が旺盛で、葉脈(ようみゃく)を残して葉を食害していきます。
放っておくと、繭となって越冬し、翌年の大発生につながります。

冬に、木の枝に、鳥の卵のような硬い殻の繭をみることがありますが、これがイラガの繭です。
繭や成虫には毒はありません。

イラガは他に、サクラ、ウメなどのバラ科の木などにもつきます。
種類が数十もあるイラガですが、柿の木につくのは、多くはヒロヘリアオイラガでしょう。

毛虫を寄せ付けない方法はどうするの?

飛来してきた成虫が葉の裏などに卵を産み付けます。
葉の大きな木がたくさんあったり、枝や葉が密生していると、毛虫の発生する可能性が大きくなります。

毛虫は日陰や湿気を好むので、日頃から余分な枝を切るなどして、風通しと日当たりをよくしておきます

また、毛虫が発生する前に、予防として庭木を定期的に消毒(殺虫剤の散布)することをおすすめします。
時期としては、5月~7月、9月~10月の年に2回です。

毛虫を駆除する場合と同じように、オルトランやスミチオンなどの薬剤を噴霧します。
毛虫以外の害虫の殺虫や予防にもなります。

 

刺された場合の対処方法は?

イラガに刺されると激痛が走りますが、痛みは数時間で治まります。
その後、かゆみが1~2週間続きます。

刺されたらすぐ流水で毒と毛を洗い流してください
それから市販の虫刺され薬を塗っておきます。
症状がひどい場合、目に入った場合は病院へ行きましょう。

また、毛虫が服に触れていたら、服にも毛が残っているかもしれません。
洗濯で他の衣服に移っては大変です。
45℃以上のお湯に数分間つければ、タンパク質でできている毒の主成分を無毒化できます。

 


 

 

毛虫などの害虫がつくのは、自然のことなのでしかたがないことです。
庭木の手入れや、定期的な消毒(殺虫剤の噴霧)で予防しておき、もしもみつけたら、速やかに駆除します。
毛虫には毒をもつものもあり、柿の木によくつくイラガの幼虫に刺されると激痛がはしります。

万が一刺されたら、すぐに水で毒と針を洗い流して虫刺されの薬をぬります。
ひどい場合は病院で診てもらいましょう。

怖いのは、毛虫がいることに気づかずにうっかり触ってしまうことです。
日頃から木の様子を観察しておくことが大事です。
秋においしい実がたくさんなるといいですね。