干し芋の健康への効果は何?体にいいこと4つ

添加物がいっさい使われていない自然食の干し芋、健康に良さそうですが、どんな効果があるのでしょう。

スナック菓子やケーキなどに比べて、罪悪感をあまりもたずについついたくさん食べたくなりますが、カロリーも気になります。
さつまいものように、便秘にも効果があるのでしょうか。

さつまいもはいろいろな食べ方がありますが、焼き芋に比べると、実は干し芋は良いことがたくさんありますよ。
普段の食事にも取り入れたい、その訳をみていきましょう。

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干し芋を食べる効果は?

干し芋は、栄養が豊富でいろいろな効果が期待できます。

しかも、添加物がいっさい入っていないので、体に安全です。
では、干し芋を食べて期待できる“4つの効果”を見ていきましょう。

 

1.腹持ちがいい

干し芋は、ダイエット中に甘いものが欲しくなったときの間食に適しています
良く噛まなければならないので、少量でも満腹中枢が刺激されるのです。

また、水溶性・不溶性両方の食物繊維が多く含まれているので、お腹の中で膨らみ、物理的にも満足感が得られます

 

2.血糖値の上昇を抑える

GIという、食後血糖値の上昇を示す指標があります。

GI70以上  高GI食品
  56~79 中GI食品
  55以下  低GI食品


野菜類は低GI食品が多く、食後の血糖値の上昇が緩やかなのですが、イモ類はGI値が高くなります。
その中で、干し芋の原料のさつまいもはGI値が55で、他のイモ類に比べて低いのです。

焼き芋にしてしまうと、GI値は100近くまで上がってしまいますが、蒸してから干した干し芋は、GI値は低いままです。
糖尿病の人は、GI値が60以下のものを摂ると良いそうです。

また、さつまいもに豊富に含まれる食物繊維も、血糖値の急激な上昇を抑えます。

 

3.むくみの解消

健康に問題がないのにむくみっぽい時、身体の中に余分なナトリウムがあるのかもしれません。
余分なナトリウムは水分を溜め込んで、むくみとなって表れます。

体重もその分多めになってしまいます
そこで干し芋に豊富なカリウムが、余分なナトリウムを排出してむくみをとってくれるのです。

 

4.高血圧対策

むくみの原因のナトリウム、これは塩分の成分のひとつです。
塩分は高血圧の原因でもあります。
カリウムが余分なナトリウムを排出することは、高血圧の対策にもなります。

このように、嬉しい効果がたくさんある干し芋ですが、カロリーは100グラムあたり303kcalと、決して低くはありません。
間食として食べるなら、30グラム程が適量です。
大きめの干し芋なら、一枚ぐらいです。

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干し芋の栄養はこれくらい!


天日に干された干し芋は、生のさつまいもに比べて栄養がぎゅっと凝縮されています。

干し芋100グラム当たりの栄養成分です。
( )内は生のさつまいもの栄養成分です。

干し芋100グラム当たり
・エネルギー    303Kcal (132Kcal)
・水分      22.2g (66.1g)
・タンパク質    3.1g (1.2g)
・脂質       0.6g (0.2g)
・炭水化物    71.9g (31.5g)
・食物繊維     5.9g (2.3g)
・ビタミンE    1.3㎎ (1.6㎎)
・ビタミンB1  0.19㎎ (0.11㎎)
・ビタミンB2  0.08㎎ (0.03㎎)
・ビタミンC      9㎎ (29㎎)
・カリウム     980㎎ (470㎎)
・カルシウム     53㎎ (40㎎)
・鉄分       2.1㎎ (0.7㎎)
文部科学省 食品データベース 


干すことによって水分が抜けているので、同じ重さで比較するとさつまいもよりもカロリーが高くなるのはしかたがありません。
だけど他の栄養素もぐんと高い値になっています。
食物繊維やカリウムの他に、
・ヘモグロビンの原料の鉄分、
・糖質をエネルギーに変えるビタミンB1、
・脂肪の燃焼には欠かせないビタミンB2

も多くなっています。

 

干し芋の食物繊維の量はどれくらい、便秘に最適?

食物繊維は100グラム当たり5.9グラムで、生のさつまいもと比べると約2倍も含まれていて、便秘の解消には最適な食べ物です。

生のさつまいもを包丁で切ると、白い液体が切り口から出てきます。

これは「ヤラピン」という成分で、腸のぜん動運動を促したり、硬くなった便を柔らかくしたりする効果があります。
熱に強くて、煮ても焼いても効果は変わりません。
このヤラピンと食物繊維のダブル効果で、干し芋は便秘の解消には最適な食べ物といえるのです。

頑固な便秘に悩んでいるなら、摂りすぎないように気を付けながら、おやつや食事に、日常的に摂りたい食品です。

 

干し芋の白い粉はなに?

干し芋には、白い粉を吹いたようなものもありますが、これは糖分が浮き出てきたものなのでそのまま食べられます。
粉は糖分ですから、口に入れた瞬間から甘みを強く感じます。

粉を吹くと、表面が乾いた状態になり、歯ごたえも変わるようです。

ただし、干し芋には青カビ、茶カビ、白カビなどのカビが発生することもあります。
白カビと白い粉の見分けですが、カビの場合は粉ではなく胞子状になっています。
よく見れば、違いは明らかです。

保存食として作られていた昔の干し芋は、カビが発生しづらいものでしたが、今は、水分を保ったしっとりとした仕上げになっています。
カビの発生や品質の低下を防ぐために、冷蔵庫で保存しましょう。
数か月保存する場合は、冷凍もできます。

 


 

 


干し芋は食物繊維やカリウム、さらには鉄分やビタミンB1、B2が多く含まれています。
むくみを解消したり、血糖値の上昇を抑えたり、便秘を解消してくれたり、様々な効果が期待できます。
カロリーは高めなのでたくさん食べるのはよくありませんが、腹持ちがいいので上手に食べればダイエット中の間食にもぴったりです。
なによりも、添加物が入っていないので安心して食べられます。

そのままでも、ちょっとあぶってもおいしいですが、手を加えてもおいしいです。
小さいお子さんには、素揚げして砂糖をまぶしてあげるといっそう食べやすくなります。
天ぷらにしたり、小さく刻んでサラダに入れたり、おやつだけでなく、普段の食事に積極的に取り入れていくといいですね。

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