
トイレのつまりを直すスッポン、正式名称「ラバーカップ」の本当の使い方、きちんとご存知ですか?
トイレがつまってしまうとかなり焦りますよね。
タイミングが悪ければかなりの緊急事態です。
一刻も早く直したいトイレのつまり。そのために欠かせないラバーカップですが、正しく使わなければいくら頑張ってもつまりは直りません。
緊急事態でも焦らないように、ラバーカップの本当の使い方をマスターしておきましょう!
目次
押しちゃダメ!ラバーカップの使い方。
ラバーカップのイメージは「ぎゅっと押すもの」と思っていませんか?
それではいくらやってもつまりは直りません。
本当の使い方は「そっと押して引くときにググッと力を入れる」です。
力を入れるタイミングを真逆に思っていた方も多いのではないでしょうか?
他にもポイントがありますので、まとめてみました。
ポイント1 水はカップを全部かぶるくらい入れる
ラバーカップは真空状態にして使わないと効果が発揮できません。
そのためラバーカップが隠れるほどに水を入れましょう。
ラバーカップを排水口にぴったりフィットさせた状態でカップが水から出ていたらバケツなどで水を足します。
ただし、ハンドルを回して水をためるのはNG!
流せる水の量が調整できないので、あふれてしまう可能性があります。
バケツを使って水量を見ながら入れましょう。
ポイント2 押すときはゆっくり静かに押し込む
押し込むときに勢いよく押してはいけません。
ゆっくりと中の空気を抜くようにそーっと押し込みます。
間違えても勢いよくぎゅっと押さないように気をつけましょう!
ポイント3 引っ張るときは勢いよく
力を入れるのはここ!
カップの中が真空状態になっているとガッチリ固くなっている感覚が分かると思います。
そこから勢いよく引っ張ると、便器の中のものも一緒に吸い上げられてつまりの原因が動きます。
貯まっていた水がスーっと引きはじめたらつまりが解消されたサイン。
もし水が引かなければ、「ゆっくり押して一気に引っ張る」を何度か繰り返しましょう。
ポイント4 すぐに水を流さない
水が引いたからといってすぐにハンドルを回して水を流すのは危険です。
もし完全に解消していなければ、便器に水が溜まりあふれてしまう可能性もあります。
まずはバケツで水を流し入れ、スムーズに水が流れるかを確認しましょう。
流れを確認できてからハンドルを回し、問題なければこれでOKです。
ちなみにトイレ用のラバーカップは水が飛び散らないように設計されていますが、心配な場合はカバーをかけて行うと飛び散り防止になります。
大きめのビニール袋の真ん中に小さめの穴をあけます。
そこにラバーカップの柄を通して便器を覆うようにビニール袋をかぶせればOKです。
単純に勢いよくズボズボ押したり引いたりをすればいいというわけではないのですね。
こうやって見るとラバーカップの使い方も奥が深い…
ただポイントを押さえれば簡単に使えます。
焦るときこそ落ち着いて、「押すときはゆっくり、引くときは一気に」を心がけましょう。
ところで、今これを読みながらイメージしているラバーカップはいわゆる「逆お椀型」のものではありませんか?
私もラバーカップと言えばそのイメージだけです。
しかし、あの定番のラバーカップではトイレのつまりを直せないかもしれません。
家のトイレに合ったラバーカップをきちんと使い分けましょう。
ラバーカップにもサイズがある
トイレに種類があるように、ラバーカップにも種類があります。
それは、「洋式トイレ用」と「和式トイレ用」です。
一般的にイメージの強い「逆お椀型」のラバーカップは、実は和式トイレ用です。
このラバーカップを洋式トイレに使用しても、カップの口が広すぎて洋式トイレの排水口を密封できません。
では洋式トイレのラバーカップはどのようなものか。
それは「突起」がついているかどうかです。
お椀の口から一回り小さい口が飛び出ているような形のラバーカップ。
クリックすると楽天サイトに移動します。
横から見たら傘の大きく柄が太くて短いキノコのような形。
突起が洋式トイレの排水口をふさぎ、傘の部分がさらにその上を覆って密封できる形になっています。
さらに洋式用・和式用ともに様々なサイズがあります。
排水口よりもラバーカップの傘の部分の口が大きくないと密封できませんので、排水口のサイズを確認してからラバーカップを用意しましょう。
排水口のサイズが分からなければ大きめのものを買った方が安心です。
自分の家のトイレの型や排水口を確認して、合ったラバーカップを選びましょう。
要注意ラバーカップ洗い方
トイレで使うラバーカップ、ちょっと衛生面が気になりますよね。
そこで使った後に洗剤や漂白剤を使う方もいると思いますが、実はそれはNG行為!
ゴムを劣化させる原因になります。
ラバーカップの正しい手入れ方法は「水できれいに洗い流す」です。
トイレで使うので、当然菌はついてしまうもの。
しかしトイレ用のラバーカップは加工されていて汚れがつきにくくなっています。
しっかり水洗いをすれば菌を洗い流すことができるので、水洗いだけでOK。
漂白剤や洗剤はゴムを痛める恐れもあるので使わないようにしましょう!
そして、きれいに洗った後の保管方法にも注意が必要です。
これも間違うとゴムの劣化につながるのできちんとポイントを押さえましょう!
ゴムが劣化?スッポンの保管方法は
使って洗った後、濡れたまま置いておくという人はいないと思いますが、もし濡れたまま置いていたら要注意!
濡れた状態で保管をすると、菌が繁殖し匂いの原因になるほか劣化が早まる恐れもあります。
使い終わったら洗い流して天日干しをしましょう。
良く乾かすことで衛生面も保たれます。
最近はラバーカップ用のケースも売っていますが、そういったものを使う場合はより一層気を付けましょう。
プラスチック製の容器は通気性が悪いので菌もたまりやすいです。
使い終わったらしっかり乾かす。
使う時だけでなく使い終わった後まで気を抜いてはいけません!
いざという時に強い味方になるラバーカップ。
しかし、それを使う私たちが正しく使えなければ意味がありませんね。
大雑把に使えばいいと思っていたら、意外と細かいところまで注意が必要なのでちょっと大変かもしれません。
ただ、大切なポイントは2つです。
- 押すときはゆっくり、引くときは力強く
- 使い終わったら水洗い&天日干し
これだけは必ず押さえておきましょう!