
たけのこのアク抜きには米ぬかが良いとわかっていても、わざわざ米ぬかを買ってくるのは面倒ではありませんか?
しかし、たけのこのアク抜きに米ぬかを使うのにはちゃんとした4つの理由があるのです。
春に旬を迎えるたけのこは、たけのこご飯にしても煮物にしても美味しいですね。
そんなたけのこの美味しさを100%引き出すのが米ぬかなのです。
米ぬかが必要な理由を、美味しくゆでるコツも合わせて見ていきましょう。
目次
たけのこのアク抜きに米ぬかが必要な理由 4つ
たけのこのアク抜きに米ぬかが必要な理由は、以下の4つです。
- えぐみを取る
- うまみを引き出す
- 酸化を防止
- 柔らかくする
この四つの理由があります。
それぞれ見ていきましょう。
たけのこのえぐみを取るため
アク抜きが十分ではないたけのこを食べるとピリピリした経験はありませんか?
そのピリピリの正体は、たけのこに含まれるシュウ酸です。
採れてから時間が経てば経つほど、シュウ酸は多くなります。
米ぬかに含まれるカルシウムとアミノ酸は、シュウ酸を取り除いてくれます。
たけのこの旨味を引き出すため
たけのこに含まれている脂肪分とアミノ酸が、たけのこの旨味を引き出します。
また、米ぬかをそのまま食べたことはありますか?
実は結構甘いのです。
その甘みで、たけのこの苦味を隠すことができ、より美味しくなります。
たけのこの酸化を防止するため
たけのこが酸化して黒ずんでしまうと、見た目が悪くなってしまいますね。
米ぬかに含まれる糖がたけのこの酸化を防止し、白く茹で上げることができます。
たけのこを柔らかくするため
米ぬかに含まれる糖の酵素がたけのこを柔らかくします。
脂肪分とアミノ酸にもたけのこを柔らかくする作用があります。
このように、たけのこのアク抜きに米ぬかを使うことで、たけのこの美味しさを100%引き出せます。
一石二鳥ならぬ、一石四鳥にもなるスーパー食材ですね。
米ぬかはアピタなどのスーパーにいつも置いてあります。
手軽に手にはいるので、ぜひ買ってみてくださいね。
米ぬかを使ってたけのこをおいしくゆでるコツは
米ぬかを買ったのはいいけど、ゆで方がわからない。
でも、大丈夫です。
次の手順でゆでれば失敗なしです。
⑴たけのこの下処理をする
たけのこの先端を包丁で斜めに切り落とし、切り取った部分に垂直に切れ目を入れます。
切れ目を入れることで、アクを抜きやすくします。
そのとき、たけのこの身を切ってしまわないように気をつけてください。
⑵鍋に材料を入れる
材料は以下の4つです。
・鷹の爪1本
・米ぬか1カップ
・水
水は鍋に入れたとき、たけのこがちょうどかぶるくらい入れます。
鍋の大きさは直径24センチの大きななものがオススメです。
鍋が大きい方がたけのこがムラなく茹であがります。
⑶火にかける
最初は強火で、沸騰したら弱火にしてそのまま1時間煮ます。
基本的に放っておけばいいですが、水が少なくなってきたら足してください。
これでゆで方はバッチリです。
もっとたくさんのたけのこをゆでたい、という人は他の材料もそれに応じて増やしてくださいね。
鷹の爪を入れるのはなぜなの?
さて、たけのこのアク抜きの材料に「鷹の爪」があります。
辛いし、苦手という人も多いでしょう。
しかし、たけのこのアク抜きに鷹の爪を入れるのは2つの理由があるのです。
米ぬかのぬか臭さをとる
ぬか漬けを食べるとわかるように、米ぬかには独特の風味があります。
それは好みの問題ですが、人によってはたけのこの味を邪魔しているようにも感じます。
鷹の爪のピリッとした辛さは、米ぬかのぬか臭さをとるのに役立ちます。
防腐・殺菌作用があるため
鷹の爪に含まれるカプサイシンは防腐・殺菌作用があり、たけのこが長持ちします。
たけのこは実はとても痛みやすく、ただ冷蔵庫に入れただけでは数日で痛みはじめてしまいます。
しかし、鷹の爪を入れておけば安心です。
このようにいいことだらけの鷹の爪、買っておいて損はないですね。
余らせてしまったら米びつに入れておくと防虫になりますよ。
まとめ
- 米ぬかにはたけのこのえぐみをとり、旨味を引き出す作用がある
- 米ぬかはたけのこを柔らかくし、酸化も防止する
- たけのこは切り込みを入れるとアクがよく抜ける
- 材料を入れたら1時間煮よう
- 鷹の爪はたけのこの臭みをとり、防腐・殺菌することができる
いかがでしたか?
米ぬかには多くの効用があってびっくりしました。
春にたけのこ料理を作るのが楽しみです。
みなさんも米ぬかを使って、美味しいたけのこ料理を作ってみてくださいね。