
小学生のお子さんが踵の痛みをうったえているけど、原因がわからない…。
ご両親にとってはなやましいことですよね。
私は小学生のころ水泳や剣道をしていましたが、急に足が痛くなってこまったものです。
その時はとりあえずサロンパスをしてのんびりしていましたが(笑)
しかし踵の痛みの正体が病気だったりしたら…すぐ対応しなきゃいけません。
かかとの痛みのせいでスポーツのパフォーマンスにも影響が出たら大変ですし、より大きなケガにつながったらスポーツどころじゃなくなります。
今回は踵の痛みの原因がわかるような情報をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください!!
踵が痛くなる原因はコレ!
小学生の踵が痛くなる原因の代表的なものは3つあります。
- 成長痛
- オーバーワーク
- シーパー病
それぞれメカニズムが異なるので、くわしくお伝えします。
成長痛
原因が単なる成長痛であることは意外と多いです。
小学生は成長期ど真ん中ですから、しかたない部分もあります。
成長痛が出てくるのは人によって違います。
2,3歳とかなり早い段階で出てくる人もいれば、高校生まで成長痛が続く人もいます。
成長痛は正直止めようがありません。
私の踵の痛みの原因もこれでしたが、ただ安静にするしか方法はありませんでした。
しかし成長痛はバカにできません。
運動した後や体調が悪いなど、体に負担がかかり痛みが増えるという人もいます。
そうなると夜も眠れないくらいの激痛がおそうこともあります。
鎮痛剤が必要になるくらいのレベルだそうなので、あまりにひどい場合は病院に相談した方がいいかと思います。
オーバーワーク
スポーツクラブの練習でお子さんがオーバーワークになっていませんか?
オーバーワークも踵の痛みの原因になる可能性があります。
小学生の段階で無理な筋肉トレーニングは厳禁です。
それに小学生が筋肉トレーニングにはげんでも筋肉はそこまでつきません。
筋肉は男性ホルモンが多いほど増えるものです。
筋肉をつけるのに最適な時期は18~20歳とも言われています。
骨も筋肉も未熟な小学生が無理をしても限界がありますし、思春期にも入っていないようであればホルモンもそこまで出ていないものです。
いってしまえば効果のない無理な練習が体に痛みとして現れているだけなのです。
オーバーワークは踵の痛み以上のケガにもつながります。
スポーツクラブのコーチと相談してみましょう。
シーパー病
聴き慣れない病気だと思いますが、シーパー病は踵の痛みの原因となる病気です。
小学生、とりわけスポーツをする子に多く、別名「踵骨骨端症(こったんしょう)」ともいいます。
この病気は小学生の体の未熟さが原因になって起きます。
小学生の足は踵の部分がやわらかい骨でできており、また地面からの衝撃を吸収する土ふまずの部分も未熟であるため、衝撃に弱い状態になっているのです。
その状態で無理な衝撃や負担を与え続けると踵の骨をおおう骨膜と呼ばれるうすい膜が炎症を起こしてしまい、シーパー病になるわけです。
シーパー病自体は正直たいした病気じゃありません。
スポーツをされた経験がある人はわかるかと思いますが、体のどこかに痛みがあると、人は無意識にそこをかばってしまいます。
その結果スポーツ中の無理なプレイの原因になってしまい、体の別の場所に大きな負担をかけてしまい、ケガの原因になってしまったりするのです。
痛くなったらどうすればいいの?
踵が痛くなった時は何はともあれ休みましょう。
原因が何であれ、小学生の体ですから無理な運動はより悪化させるだけになります。
ただ運動せず休んでいるだけでも痛みは楽になります。
下半身に負担がかかることをしなければ大丈夫です。
どうしても痛みがとれないなら病院に見てもらいましょう。
元気がありあまっている小学生のお子さんを休ませるのは大変かもしれませんが、それでもなるべく休ませてください。
テーピングなどでごまかしていても、足にかかる負担を増やせば、痛みはひどくなります。
靴に一工夫。これで痛みを軽減
踵が痛い時は靴にちょっと工夫してあげるだけで痛みを軽減できます。
インソールという器具があります。
靴の中じきのようなもので、衝撃を和らげる効果があります。
接骨院や整形外科系病院でもで治療用のものを売っています。
スポーツショップでも買うことができますよ。
これをはくだけで痛みが軽減できる上に、痛みの原因となる足への衝撃も防げるので踵の痛みで大変な人にはおすすめです。
スポーツクラブでの練習の時にスパイクを使わず、しっかりした底のランニングシューズやトレーニングシューズを使いましょう。
五本指ソックスも使えば、足が動きやすくなるのでより運動効果が高まります。
子供の未熟な体に合わせた靴を使うことが大切です。
スポーツの成果にも関わってくるのでしっかり考えてみてください。
予防するために必要なストレッチ
適切なストレッチをすれば予防にもなります。
もちろん踵の痛みのことなので、ストレッチをするのは足まわりです。
踵を動かすのはふくらはぎの筋肉やアキレス腱なのでそこの部分を集中してやりましょう。
ゆっくりと筋肉を伸ばしてあげるようにすれば柔らかくなります。
またストレッチする場所を温めてあげると効果的です。
筋肉は温かくなると伸びやすくなるのでストレッチの効果が高まります。
しかしあまりにも踵が痛い時にストレッチをやるのは逆効果です。
炎症を起こしている時にストレッチをしたり、痛めている場所を温めてしまうと悪化してしまう恐れがあります。
その時はふくらはぎやアキレス腱、土ふまずの部分を優しくマッサージしてあげましょう。
痛みがない程度に押してあげるくらいで大丈夫です。
すでにシーパー病などで踵の痛みがひどくなっている人はすぐ病院に行きましょう。
専門的なリハビリを受ければより痛みを軽減できます。
今回のポイントはこちら
- 踵の痛みは成長痛以外にもオーバーワーク、シーパー病が原因の場合がある。
- 踵が痛い時は休むことが大事。
- インソールを使ったり、靴を変えるだけで踵の痛みは軽減できる。
- ストレッチやマッサージは予防に効果あり。
小学生の頃の踵の痛みは二度とスポーツができなくなるようなひどいものではありません。
しかし、踵の痛みがより大きなケガにつながることがあります。
私はスポーツにそこまで熱中していなかったので、ひどいことにはなりませんでした。
痛みを放置した友人は、無理な動きで膝をこわしたりしていました。
小学生は体の成長や変化が多く、未熟な上に不安定になる時期です。
親御さんやまわりの人のサポートが大切になっていきます。
お子さんのよりよい成長のために、しっかり支えてあげましょう。