
電池が液漏れしたときの掃除方法を知っていますか?
エアコンを使うためにリモコンをピッ!
でもエアコンは無反応……。
電池切れかなと電池を見ると、なんかドロドロしている。
こういった場合にどうやって電池を交換するの?
触っても大丈夫?
液漏れしているときってどう対処すればいいのかわかりませんよね。
絶対素手で触ってはいけませんよ!
電池の液漏れの対処法や掃除の仕方を紹介します!!
目次
電池が液漏れしている!掃除の仕方は?
リモコン内の電池が液漏れしているときの掃除の仕方を紹介していきます。
・100均などで売られている糸付きプラスチック製の歯間楊枝
・薄めのウェットティッシュ
・ゴム手袋
まずゴム手袋をし、電池を外しましょう。
プラスチックが変形・脱色するのを防ぐため、流水でウェットティッシュをすすいで消毒液を落としてから、破れない程度に軽く絞る。
ウェットティッシュは結構厚みがあるので、できればコンビニなどでもらえる業務用の紙おしぼりの方が向いています。
紙おしぼりでリモコン全体を清掃してからリモコン内部を拭く。
全体的な汚れを落としたら紙おしぼりを流水でもう一度すすいでから絞る。
プラスチック楊枝の先端に巻きつけて使えるよう、ハサミで適当なサイズに絞った紙おしぼりをカット。
厚めに巻くと作業がやりにくくなるのでなるべく小さくする。
折れないように優しくゆっくり楊枝の先端でバネを清掃。
狭い隙間の汚れやサビを落とす。
引っかかって抜けなくなる時がありますがその時は無理に引っ張らずに糸の方を切るようにしましょう。
清掃が終わったら蓋を開けた状態でしばらく乾燥させましょう。
扇風機の風に当てると短時間で中を乾かすことができますよ。
電池交換して終了です。
軽症であればこれで復帰します。
一度液漏れを経験した電池バネは清掃しても「粉」を吹く事が稀にあるので、時々電池のところの蓋を開けて、汚れていたら絞ったウェットティッシュでまた軽く拭きます。
コレで復活しない場合は、液漏れのため故障ということでメーカーへ問い合わせましょう。
液漏れの原因
しばらく使わなかったAV機器やエアコンのリモコンの電池を交換しようと蓋を開けたら中の電池が液漏れしていて、「しまった!」という時があります。
蓋を開けたら中がぬるぬる状態、え!?ということもないですか?
マンガン電池用途のものにアルカリ電池を入れてしまって起こることがあります。
アルカリ電池は性能グレード等に関係なく、マンガン向け用途には向きません。
マンガン乾電池は休み休み使うと電圧が回復する特徴があります。
時計やリモコン等の小さな電流で休み休み使う機器に向いています。
またアルカリ電池はパワーがあるので大きな電流を必要とする強力ライトやCDプレイヤー等に向きます。
このため、リモコンではマンガン電池が推奨されますが同サイズのアルカリ電池でもよほど特殊なリモコンでない限り使えます。
使ってしまうと、アルカリは非常に長持ちしていますが、電池の寿命より先に電池が劣化するのにも関わらず、このぬるぬる液漏れ状態でも動作してしまいます。
漏れが気づきにくく、そうしている内に機械を壊してくため、故障の原因にもなります。
液漏れしたものを触った!どう対処する?
液漏れしてしまい私も液体に触れてヒリヒリしたことがあるのでその対処方法を紹介します。
アルカリ電池の場合
アルカリ電池の場合は水酸化カリウムの水溶液です。
毒性はないですが、皮膚などのたんぱく質を強く侵す(かぶれ)ので大変に危険です。
目に入ってしまう事は絶対に避けましょう。
万が一目に入った場合は、こずらずに大量の水道水で洗ったのち、眼科で診てもらいましょう。
皮膚についてしまった程度であればすぐに洗い流します。
ぬるぬる感がありますのでそれが無くなるまで洗います。
どうしてもぬるぬる感が取れなければ食酢をかけて中和するという方法もあります。
その後の食酢も洗い流す事も忘れないように。
粉が出ていた場合は炭酸カリウムになっています。
アルカリ度は低くなっていますが粉状になることで飛ばされて目に入る可能性があるので注意です。
マンガン電池の場合
マンガン電池の場合は塩化亜鉛水溶液で弱酸性です。
シミになることはありますが、皮膚にはたいした影響はありません。
流水でしっかり流してください。
身体に対してはアルカリ電池ほどの影響はありませんが、目に入った場合などは異物で傷がつく危険もあり、その場合はこすらず速やかに大量の水道水で洗って処置をしてください。
どうして液漏れが起こるのか?
乾電池は、安全対策が作動するとガス放出と同時に、電池内部でガス化した電解液や液状のままの電解液が一緒に出されることになり、液漏れとなるのです。
電池の使用中や使用後の液漏れは、乾電池は化学変化で電気を発生させています。
使い終わった電池の放置だけではなく通常の使用状態でも、化学反応によって電池内部ではガスが発生しています。
ショートや充電による急激な負荷がかかった場合の乾電池は、大量のガスが発生することで電池内部の圧力が異常に上昇します。
さらに圧力が上がると、電池が破裂する危険な状態となってしまいます。
そこである一定の圧力を超えると安全にガスを抜く構造なのです。
よく技術の進歩から「最近の乾電池は液漏れはしない」と思われがちです。
しかし、異常に発生したガスを安全に抜くための動作ですから、新しくても乾電池は構造上、液漏れが発生する場合があります。
液漏れしたリモコンは使って大丈夫?
液漏れの程度が軽傷で掃除を行い新しい電池を入れてスイッチオンの動作確認ができれば使用可能です。
それでもスイッチが入らない場合、メーカーに「液漏れのための故障」と問い合わせましょう。
メーカーでは機器が最後まで快適に使えるよう、リモコンに使用する電池はこまめに交換される事を推奨されていますので確認するようにしてくださいね。
乾電池の液漏れは侮れないことが分かりました。
原因も様々あるので、雑に扱っていると、すぐに液漏れが発生する状況ができてしまうのです。
電池はまめに交換すること、正しく使用すること。
使用後は速やかに自治体の廃棄処理方法に従って処理することを心がけましょう。