
ファスナーが閉まらない…。
バッグや財布なら中身が出てしまうし、上着だと寒くても前を閉じられません。
私はズボンのファスナーが壊れてしまい、歩く度に恥ずかしい思いをしました。
いざファスナーが壊れるとどうすればいいかわからないですよね。
ボタンが取れた時のようにただ糸と針を使えばいいわけではないし、無理に直そうとすると逆効果になってしまいます。
今回は自分の手でファスナーを直す方法をお伝えします。
ファスナーを直すにはちょっとしたコツが必要なので、参考にしてみてください。
ファスナーが閉まらない!そんなときの直し方
ファスナーを動かしても閉まらず開いてしまう…。
そんな時に使える手っ取り早い直し方があります。
ここで必要な道具はペンチだけです。
ファスナーが閉まらなくなっている時はスライダー(手で引っ張る金具の部分)とエレメント(ギザギザの歯の部分)のかみ合わせがゆるくなっている場合があります。
そんな時はファスナーのスライダー(手で引っ張る金具の部分)をペンチではさみ、軽く閉じてあげます。
わかりやすい動画を見つけたので載せておきますね!
スライダーの穴が小さくなってしまっている時は逆に開いてあげましょう。
スライダーとエレメントのかみ合わせが直れば、ファスナーが閉まるようになります。
ただこの時の注意点として、ペンチを使う時は力を入れ過ぎないようにしましょう。
スライダーはちょっとした力で開け閉めでき、力を入れ過ぎると簡単に折れてしまいます。
しかし、ファスナーそのものが完全に壊れてしまっている時はこのやり方は使えません。
新しいファスナーに変えてしまう方が早いでしょう。
自分でできるなら手縫いやミシンでやってしまってもいいですが、ファスナーの付け替えはそれなりに難易度が高いです…。
自信がない人はクリーニング店など、プロに任せることをおすすめします。
ファスナーの片方がレール状から外れた!それでも直せる?
ファスナーの片方がレールから外れてしまった場合ですが、直すことは可能です。
ただそこそこ手間がかかるので、しっかりやり方をお伝えしますね。
まずファスナーの周りの布の、スタート部分のミシン糸をほどきます。
それから布の端を出してあげます。
そして金具の部分であるスライダーにレールを通し直すのです。
このレールを通し直す作業はちょっと難しいですが、はめてしまえば後は楽です。
レールに糸くずがついていれば取り、外した布をまた縫い直してあげればOKです。
基本的に手縫いで出来る作業ですので、手芸に自信がある人はやってみてください。
ただし無理にやるとファスナーを完全にダメにしてしまうこともあるので、自信がない人はお店に直してもらった方がいいです。
ファスナーが布を噛んだ!引っ張って大丈夫?
ファスナーが布を噛んでいる時に引っ張ること自体は問題ないです。
私はこのやり方で直していました。
しかし、この時の引っ張り方にもコツがいります。
引っ張る時はなるべく水平に、横に引っ張りましょう。
この時ファスナーを進む方向と逆の方向に動かすのがポイントです。
感覚としてはファスナーの噛んでいる布を引っ張り出してあげるといった感じでしょうか。
ただし、引っ張り方をまちがえるとファスナーが余計に布を噛んでしまいます。
布を深く噛めば噛むほど直し方が難しくなるので、正しいやり方で引っ張ってあげましょう。
私は一度力加減をまちがえてファスナーをパーンと飛ばしてしまったことがあります(笑)
力加減はくれぐれも注意してください。
引っ張って直すのが難しい時はマイナスドライバーなどを使う方法があります。
ファスナーが布を噛んでしまった場所にすき間を作れば、布を引っ張り出すことができますよ。
これも力加減をまちがえるとファスナーを壊してしまうので、ていねいにやりましょう。
ファスナーの滑りが悪い時は?
ファスナーの滑りが悪い時の対処法は結構簡単です。
滑りが悪いなら、レールの滑りを良くするものを塗ってあげればOKです。
ミシン油やサラダ油を2、3滴綿棒にふくませ、レールに塗ってあげてからファスナーを引っ張ってみましょう。
自転車のチェーンに油を差すようなやり方ですが、これで滑りはだいぶ良くなります。
油でなくても使えるものは他にもあります。
ろうそくや石けん、ワセリン、リップクリームなど身近なものでも代用は十分に可能です。
固形のものであれば直接レールにこすりつけてしまって大丈夫です。
なじむように何度かファスナーを動かしてあげるとより効果的ですよ。
またえんぴつでレールを何回もなぞるというやり方もあります。
これが一番簡単ですぐできるやり方ですが、油などを使った場合より効果は弱いです。
まずえんぴつでファスナーを何回もなぞってみて、それでダメなら油などを使う、というやり方が一番おすすめですね。
今回の記事のポイントはこちら!
- ペンチでファスナーは直せるが、力加減に注意。
- ファスナーの片方が外れた時は一度布を外して通し直す。
- ファスナーが布を噛んだ時は水平に引っ張ること。
- 滑りが悪い時は油やろうそくなどで直せる。
正直壊れたファスナーを直すのはボタンが外れた時よりも難易度が高いです。
問題がなければ放っておいてしまうのも一つの手ですが、大切なものなら直す時はていねいにやりましょう。
基本的にファスナーは力任せに直そうとするとすぐこわれます。
これは今回ご紹介したどのやり方にも共通していえることです。
私はズボンの大事な所のファスナーがこわれた時はつい力任せにやってしまい、回復不可能になってしまいました…。
大事なものならなおさらていねいに、優しく直してあげるのがポイントです。
このポイントが何より大切なので、ファスナーを直す時は気を付けてくださいね。