
暑い日に飲むアイスコーヒーは美味しいですよね。
ところで、なんでアイスコーヒーにはガムシロップがついてくるのか知っていますか?
ホットコーヒーに入れるスティックシュガーでも良さそうなのに…。
気になるガムシロップのカロリーですが、1個あたり27~35kcalです。
「なーんだ。ガムシロップのカロリーって低いんだ。心配して損した(´・_・`)」
待ってください!
ガムシロップはカロリーが低いけど、実はそこに落とし穴が…。
今回は、身近な存在であるガムシロップについてまとめてみました。
- ガムシロップの成分とカロリーは?
- ガムシロップが太りやすい理由って?
- アイスコーヒーにガムシロップが使われる理由
これを機会にガムシロップに対する理解を深めましょう!
目次
実はガムシロップの成分はコレ!
カフェに置いてあるガムシロップの容量は、1個あたり10〜13gです。
カロリーは27~35kcalです。
ガムシロップは砂糖水と同じだと思っている方は多いと思いハズ!
しかし、実は違うんです!
商品によって違いますが、ガムシロップは異性化糖と呼ばれる甘味料でできています。
異性化糖(いせいかとう)ってなに?
異性化糖とは、サツマイモやトウモロコシから取れるデンプンを原料として作られる液体の甘味料です。
デンプンを、酵素を使って分解して作られます。
この分解された度合い(精製度)によって名前が変化します。
ブドウ果糖液糖
↓
果糖ブドウ糖液糖
↓
高果糖液糖
上記は、精製度の低い順番から並べてみました。
ガムシロップには真ん中の果糖ブドウ糖液糖が使われていることが多いです。
対して、砂糖の原料はサトウキビやテンサイ(サトウダイコン)です。
てんさい糖のカロリーについての記事はこちらから
てんさい糖のカロリー!大さじでは?
砂糖はサトウキビやテンサイなどから抽出された液体を乾燥させて固体化させたものです。
ガムシロップは太るのか?
ガムシロップのカロリーは比較的低いと言えます。
おにぎり(1個150kcal前後)と比べるとカロリーが5/1だからです。
しかし、だからと言って油断は禁物です。
なぜなら、肥満の原因はカロリーよりも血糖値が急上昇することにあるからです!
血糖値の上昇と肥満の関係
ガムシロップは砂糖よりも体に吸収されやすいので、体内の血糖値を急上昇させます。
血糖値が上昇すると脂肪を蓄えようとするホルモン(インスリン)がすい臓から分泌されて、肥満になりやすくなります。
これが原因で、ガムシロップのカロリーは低くても要注意!
その低いカロリーを確実に脂肪に蓄えてしまうようになってしまいます。
なぜアイスコーヒーに入れるの?スティックシュガーだとダメ?
アイスコーヒーにガムシロップを使う理由は2つあります。
アイスコーヒーにガムシロップを使う理由
理由 1ガムシロップの方がよく溶けるから。
スティックシュガーの固形状態の砂糖より、液体化した異性化糖の方が、冷たい水にもよく溶けるからです。
理由2異性化糖は冷たい状態でも強い甘味を感じることができるから
ガムシロップに含まれている異性化糖は冷たい状態でも強い甘味を感じることができます。
なので、冷たい飲料水、アイスクリームによく使われています。
逆に異性化糖は、温度が温かくなると甘みを感じにくくなる性質を持っています。
これがアイスコーヒーにガムシロップを入れる理由、そしてホットコーヒーにはガムシロップを入れない理由です。
ホットコーヒーにガムシロップを入れても、そんなに甘さを感じないんですね。
逆にアイスコーヒーにスティックシュガーを入れても、異性化糖と比べると、あまり甘さを感じないです。
今回の記事をまとめると、
- ガムシロップの成分は異性化糖
- 異性化糖は砂糖ではない
- ガムシロップのカロリーは低いが、血糖値に上昇を促すので太りやすい
- アイスコーヒーにガムシロップが使われるのは、異性化糖が水に溶けやすく、冷たくても強い甘さを感じられるから
カロリーが低くても、太りやすい食品なんてあるんですね。
ダイエットに取り組んでいる方は、ガムシロップは入れすぎないように気をつけましょう。