「舌苔」が舌の表面に張り付き、舌の表面が白くなっていて、気になっている方も多いのではないでしょうか。
・舌苔が気になっている方は、なぜ舌苔ができるのか原因が知りたい。
・舌苔を取りたいが取り方がわからない。
・口臭の原因とも言われているので、気にしている。
今回はなぜ舌苔ができるのか、その原因を紹介するとともに舌苔の取り方や予防方法を紹介していきます。
目次
舌苔とは、口腔内でできた細菌や汚れが舌の表面の隙間に付着したもので、多かれ少なかれどなたにも舌苔は付着しています。
舌全体が舌苔に覆われて、白くなっていると気になりますよね。
それでは、その発生原因を見ていきましょう。
唾液には口腔内の細菌の増殖を抑え、細菌や食べかすの汚れを洗い流す役目があります。
したがって、唾液の量が少なくなることにより舌苔が付きやすくなるのです。
口の中がネバネバするのも唾液不足といえるでしょう。
唾液の分泌が少なくなる原因は大きく分けて3つあります。
蓄膿症など鼻に病気や、普段から口を開け気味で口呼吸になりがちな人は、口の中が乾燥するので、唾液の量が減少するとともに細菌も増殖しやすくなります。
また、寝ているときいびきをかく場合は、口呼吸になっているので要注意です。
子供の頃「よく噛んで食べましょう!」と注意されたものですが、あれは理にかなったものなのです。
噛めば噛むほど唾液は分泌されますし、顎が鍛えられて唾液が出やすくなります。
一口に20~30回程度噛んで食べましょう。
身体が水分不足になると、十分な唾液が分泌されず口の中が乾燥してしまいます。
過度な飲酒によっても水分不足になるので注意しましょう。
その他、加齢、ストレス、胃腸が弱っている、睡眠不足、薬の副作用なども唾液不足の原因と言われています。
食後には必ず食べかすが口の中に残ります。
そのままにしておくと、食べかすが分解され細菌や汚れとなって舌苔が付着するのです。
そうならないためにも、食後の歯磨きは大切ですし、特に歯と歯の間に挟まった食べかすは、歯間ブラシなどで取り除くようにしましょう。
舌苔は舌乳頭と舌乳頭の間に付着するものです。
過度な舌磨きをすれば、舌乳頭が傷つきその結果、舌乳頭が長く伸びてきます。
そうなるとより多くの舌苔が付着するようになるので、歯ブラシなどでゴシゴシと強く磨くことは逆効果なのでやめましょう。
舌苔の取り方はいくつか方法がありますが、どれも簡単なものです。
試してみて自分あったやり方を見つけましょう。
ただし、やりすぎや過度な舌磨きは、舌を傷めることになるので注意してください。
舌乳頭の間の舌苔までは取れませんが、表面の汚れなどは落とすことができます。
舌を使うことで、唾液の分泌が良くなりますし、舌を傷つけることもありません。
毛先の柔らかい歯ブラシを使用してもいいのですが、ここはやはり専用の舌ブラシを使いましょう。
ここでも激しくこするのは厳禁で、奥の方から手前に向かって優しくなぞるように使用しましょう。
あらかじめ口腔内用の保湿剤を舌に塗り、ある程度口の中が湿った状態で舌ブラシを使うのも効果的です。
特に高齢者で入れ歯を使用している方などは、入れ歯を外した後保湿剤で湿らせましょう。
口腔内用のスポンジ、綿棒、ティッシュなどで軽く拭く程度にしたら口の中も傷つかないので安心です。
予防する方法を次のようにまとめました。
・唾液の分泌をよくするように、食事はよく噛んで食べる。
・食後は歯磨きをして口の中を清潔に保つ。(歯間ブラシも使用しましょう)
・口の中が乾燥しないように水分補給を怠らない。
・睡眠不足にならないよう気をつける。
・ストレスはためない。
・納豆、オクラ、山芋などのネバネバ食品を食べる。
これらの食品には「ムチン」という成分が含まれていて、最近の増殖を抑える効果があります。
・パイナップルやキウイを食べる
果実に含まれる酵素が舌苔の成分であるタンパク質を分解してくれると言われています。
・乳酸菌を摂る
プレーンヨーグルトや乳酸菌タブレットなどで摂取することにより、腸内環境を整え善玉菌を増やしましょう。
それでも舌苔が取れない場合は、歯科または口腔外科の先生に相談して下さい。
口呼吸だと口腔内が乾燥しやすくなりますので、なるべく鼻呼吸をするように心がけましょう。
どうしても直らないようでしたら次の方法試してみてはいかがですか。
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・睡眠時は鼻呼吸テープなどを使用する。
・起きているときは、ぬれマスク等を使用する。
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