「あく抜きは米ぬかで」とよく耳にしますが、米ぬか以外に代用できるものはないのでしょうか?
最近は米ぬかがない家も増えています。
わざわざたけのこのためだけに米ぬかを買うのも面倒なもの…
だからといってあく抜きをしなければえぐみが強くて食べられません。
そこで、米ぬか以外であく抜きができないかと頭を抱えている人必見!
実は身近なもので代用できるのです!
ばっちりあく抜きをして旬のたけのこを楽しみましょう!
目次
たけのこのあく抜きができるものは、身近に2つあります。
このどちらかあれば、たけのこのあくを抜くことができます。
それでは、それぞれ詳しく使い方を見てみましょう。
お米を研ぐときに出るあのとぎ汁で、米ぬかと同じようにあく抜きをすることが可能です!
とぎ汁を用意するときのポイントは「濃いとぎ汁」を使うこと。
とぎ汁の濁りには米ぬかと同じ成分が出ているため、米ぬかの代用になります。
とぎ初めの濁りが濃いとぎ汁ほど、多くの成分が含まれているのであく抜きの効果が出ます。
たけのこがすっぽりかぶるくらいまでとぎ汁が用意できたらOKです!
足りない場合は水を足しましょう。
あとは米ぬかであく抜きをするときと同じ手順でたけのこを茹でましょう。
掃除で役立つと評判の重曹。こちらもたけのこのあく抜きに使えるってご存知でしたか?
必要な量は水1リットルに対して重曹小さじ半分~1杯程度。
そんなに少なくていいの?と思われるかもしれません。
しかし重曹を入れすぎると、たけのこが茶色く変色する場合があります。
「重曹が多い方があくが抜けやすそう」「短時間であく抜きができそう。」
と思ってたくさん入れすぎないように気を付けましょう!
とぎ汁ならご飯を炊くときに必ず出ますし、重曹もスーパーですぐに購入できます。
これだけであく抜きができるなら、簡単で便利ですよね!
しかし、どうしてとぎ汁や重曹であく抜きができるのでしょうか?
たけのこのあくの正体は、シュウ酸とホモゲンチジン酸という成分です。
シュウ酸は水溶性なので、あく抜きで茹でるときに溶け出してくれます。
一方のホモゲンチジン酸は、たけのこに含まれるチロシンという成分が酸化したものです。
酸性のホモゲンチジン酸に対して、アルカリ性のとぎ汁や重曹を使うことによって取り除くことができます。
たけのこのあく抜きは早くしましょう!
たけのこは収穫してからの時間がたつほどえぐみが増していくからです。
収穫されて土から出たたけのこは成長するための成分をどんどん作っていきます。
その時に一緒にえぐみ成分も作り出してしまいます。
このえぐみ成分が増産されないように、早めのあく抜きが必要なのです。
あく抜きが終わって下ごしらえがバッチリになったところで、次に気になるのは保存方法。
茹でたたけのこはどのように保存すればいいのでしょうか。
美味しいたけのこ、食べきれずにダメにしてしまうのはもったいないですよね。
でもせっかくなら長く楽しみたいもの。
あく抜き後のたけのこの保存方法についてまとめました。
基本の保存方法は水に浸けた状態で冷蔵保存です。
あく抜きをし、ゆで汁につけたままたけのこを冷まします。
冷めたところで皮をむき、密封容器に移します。
たけのこがかぶるくらいの水を入れて密封して冷蔵庫に入れます。
この時のポイントは、毎日水を変えること。
あく抜きをしても、たけのこからはどうしてもあくは出てしまいます。
たとえ水が濁っていなくても、毎日水は取り替えるようにしましょう。
これで1週間ほど保存が可能です。
冷蔵保存よりも長持ちしそうな冷凍保存。
実はたけのこも冷凍保存が可能です。
「でも美味しくなくなりそう…」と思われるかもしれませんが、
意外なものを使って美味しく冷凍保存ができます。
それは、砂糖!
どうやって保存するかというと、
簡単ですよね。
しかも1年近く保存が可能というのだから驚き!
たけのこのシャキシャキ感もそのままで保存できるので、時間がたっても美味しく食べられます。
冷凍した場合は解凍せずにそのまま調理しましょう。
また、砂糖で甘みがついているので、調理の時は砂糖を控えめにすると丁度良くなりますよ。
たくさんありすぎて食べきれない、という方もこれなら安心ですね。
たけのこの旬は短いですから、時期になったらめいっぱいたけのこの味を楽しみたいものですよね。
そのためにも下準備=あく抜きは欠かせません。
米ぬかを買うとかちょっと面倒…と思っていた方も、
でばっちりあく抜きしちゃいましょう!
そして、保存も
このポイントを押さえて美味しいたけのこを味わいましょう。