ロタウイルスと診断され、保育園をお休み中のうちの子。
早く保育園へ登園させたいんだけど、いつからいけるの?
白~灰色の水っぽい下痢に、驚いて慌てて小児科を受診したママも多いはず。
ロタウイルスは、5歳までの子供が一度はかかると言われる感染症です。
特に保育園や幼稚園で、うつってくることが多いですね。
でも働くママにとっては、子供が病気で休み続けるのは大変な事。
これ以上、自分の仕事も休めないし困ったなぁ。
- ロタウイルスの出席停止はいつまで?
- 完治のめやすは?
- 保育園での感染予防対策は、どうなっているの?
- 病児保育って何?
ロタウイルスにかかってしまった保育園児の不安や疑問についてお答えします!
ロタウイルスいつから保育園に行っても大丈夫なの?
- 厚生労働省の規定では明確なルールはない。
- 下痢、おう吐、発熱がおさまり、普通の食事がとれるようになったら。
- 小児科の先生の診断に従う。
インフルエンザなどのように出席停止の明確な期限はありません。
ですが、感染力の強い病気です。
自分の都合で無理をして登園させると、他の子供たちに感染してしまう危険が。
小児科の先生に「もう大丈夫です」と言われるまでは、気が抜けませんよ。
登園可能とされる状態。
・24時間以内に、2回以上のおう吐や下痢はない。
・食事や水を飲むことで、嘔吐や下痢をしない。
・食事や水分補給を普通にできる。
・機嫌がよく、元気に遊んでいる。
・熱が37.5度以下。
保育園は給食である場合が多いです。
胃腸が回復して普通の食事ができるようになってから登園する方が望ましいですね。
おう吐・下痢が治まっても要注意!
- おう吐や下痢がなくても、ぐったりして元気がない。
- 食欲がなく、水分も取りづらい。
- 朝おしっこが出ない。
- 熱が37.5度より高い。
- 一歳未満の赤ちゃんの場合、38度より熱が高い。
こういった症状がみられる場合は、まだ完治していません。
ロタの主な症状は、急性の胃腸炎、おう吐、発熱が起こります。
特徴的なのは、米のとぎ汁のような水下痢。
ロタウイルスに特効薬はありません。
どんなに症状がひどくても、水分補給など対処療法がメイン。
ウイルスが排出されるのを待つしかありません。。
自力で水分補給できない、食事がとれないなどの場合は要注意。
脱水症状がひどければ、病院で点滴してもらいましょう。
症状が落ち着いてくると、おう吐や下痢は減りますが、まだ油断してはいけませんよ。
食欲がなく、食べるとすぐに便に出てしまう。
ぐったりして元気のない状態が続くなどがあります。
微熱も続くようなら、登園は控えるべきですね。
下痢やおう吐の症状が治まっても、2週間くらいはウイルスを排出します。
オムツ替えやトイレの後は、しっかりと薬用せっけんで手を洗いましょう。
特に小さな子供は、指やおもちゃをなめたりしてしまうので、注意が必要ですよ。
子供が触ったり口に入れそうなものは、除菌ウエットティッシュで拭くなどがオススメ。
保育園に行くときの注意点は?
- 保育園の定めるルールや、保育士の意見を聞いてから登園。
- 小児科医の診断書が必要となる場合がある。
保育園側によっては、登園する際のルールが存在します。
詳しくは、入園時のしおりやマニュアルを確認しましょう。
集団感染しやすい病気は、自己判断で連れて行かないことです。
医師の「意見書」や「登園届」を提出しないと登園できない場合も。
治ったからといっていきなり保育園に行かないように注意。
断られてしまうケースもありますよ。
念のため、事前に保育園に電話をして、登園してもよいか確認すると良いですね。
無事に登園しても、途中で具合が悪くなってしまうこともあります。
そんな時でも、すぐにお迎えに行けるようにしておいたほうが良いですね。
園では保育士と相談し、他の子供と違うトイレを使わせてもらう。
給食の前にお迎えに行くなどの対応ができるとベストですよ。
園内でロタが流行ってしまうと、あっという間に広まります。
「ウイルスを広めた」と後ろ指を指されないよう気を付けましょう。
感染を広げないためには?
・ロタウイルスは、便や吐しゃ物が手や物を介して、口や鼻や目から入る。
・空気中に舞ったウイルスを吸いこんだりして感染。
・基本的な二次感染予防は、手洗い、うがい、マスク。
感染後、通常1~3日ほどの潜伏期間があります。
一度かかっていても、予防接種を受けていても、感染する場合がありますよ。
感染者が身近にいる場合、どこにウイルスが付着しているかわかりません。
正しい手洗いを身に着け、忙しくてもきちんと行うことが一番大切ですね。
園児の年齢によっては、正しい手洗い方法を指導して、介助してあげましょう。
タオルは、使い捨てのペーパータオルがベストですよ。
口に手を入れやすい赤ちゃんは、自分で洗えません。
除菌ウエットティッシュで指先までしっかり拭いてあげましょう。
ロタウイルスは、咳やくしゃみでもうつります。
基本的にはマスクによる予防が効果的ですよ。
オムツ交換は特に注意が必要です。
下痢をしている赤ちゃんは、他の子供とは別室でオムツ交換しましょう。
使い捨てのオムツ交換シートや、使い捨てビニール手袋を使うのも大切です。
使用済みオムツは必ず、ビニール袋に入れてしっかりと縛って捨てましょう。
また兄弟姉妹がいる場合。
本人に症状がなくても、ウイルスは体内に入っている場合があります。
そのため、兄弟が感染している子を登園させると、園や他の保護者から非難される事にも。
どうしても自宅で看病できない。
治ったかどうかはっきりしない。
そういった場合は、病児保育や病後児デイケアを利用するという手もあります。
保育所に通園している子どもが病気になったとき、仕事を休めない親に変わり病気の子どもの世話をしてくれるサービスです。
施設で預かる「施設型」と、自宅で行う「訪問型」がありますよ。
詳しくは市町村の保健課などで案内されています。
子供の病気は親にとって、精神的にも肉体的にもつらいものですね。
特に仕事を休みたくても休めない環境にあると、無理をしてでも保育園に行ってほしい本音。
だけど、感染力の強い病気を広めてしまうことは、避けなくてはいけません。
自己判断で勝手に登園させずに、小児科や保育園の先生に、必ず相談しましょう。
子供のためにもしっかり休養させてあげたいものです。
頼れるなら実家や、病児保育などの利用も検討しましょう。
そして症状が完治したら、保育園で元気に遊んでくれるといいですね。